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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

「夏とはいえ、これだけ濡れては冷えるからな」
 雨のせいか、気温も少し下がったようである。王はしばし思案顔だったが、やがて、自分はさっさと先に着物を脱いだ。もちろん、脱いだといっても、上だけで下の襦袢は着ている。が、彼は直に襦袢も上半身はあっさりと脱ぎ捨て、半裸になった。

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