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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

「思えば、あの頃から随分と年月が経った。可愛らしかっただけの少女が美しい色香溢れる女人となり、その頃、そなたより身の丈が低かった私が今では、そなたよりぐっと高い。あの頃は二人入っても、ここはまだ十分な余裕があったのに、今はもう手狭なほどだ。初恋を実らせた私は琉球王朝歴代の王の中でもいちばんの幸せ者だろうな」

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