チョコレート
第12章 海
「優衣と祐樹くんはまだバナナボート?」
「俺らが見た時にはまだ乗ってたけど」
「優衣ちゃんアタック頑張ってるよな~」
「え?」
「そうだな」
もしかして2人とも
優衣が祐樹くん好きなこと
気づいてんのかな
「ねぇ…」
「「ん?」」
「もしかして2人とも優衣の気持ち…」
「好きなんだろ?」
「好きなんやろ?」
と2人が言う
「…知ってたんだ」
「見てりゃわかんだろ」
「あとから来た俺でもわかるわ」
まぁ、よく考えればそうか…
「それって祐樹くんも気づいてんのかな?」
「あいつ人の考えてることすぐ読み取るくせに、自分のことは鈍感だからな」
「そうなの?」
それって
好きになってることに
気づかないってことだよね…
ダメじゃん!
「それ最悪やん!」
と涼くんも言う
大丈夫かなぁ…
かき氷を食べて
私たちは砂浜で
優衣と祐樹くんと合流した
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