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会議室から恋。

第22章 10 坂下健人

医者を連れて、杉山さんが戻ってきた。

目が真っ赤になってて、泣いたんだって分かる。

あんな顔、させたいわけじゃないのに。

少しの検査をし、医者は出ていった。

安静にしてろってさ。

「…ごめん…」

右手で、杉山さんの頭を撫でる。

「まぁ、左腕骨折ぐらいで済んでよかったな。俺は会社戻るからな。安静にしとれよ」

「黒田様!あたし…」

「お前、当分休ましたるわ。出てこんでええ。期限も一週間伸ばしたる。じゃーな」

相変わらず、かっこいいことを言っていく。

オレには到底真似できないや。

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