年下の彼に一目惚れをしました。
第3章 #3
「羽柴くんっ!!」
私の声に気付いたのか、
何人かで彼自身の体を押さえられて
いる羽柴くんと彼自身の体を
押さえている人、羽柴くんから殴られた
男の子が私を見る。
羽柴くんは私を見て押さえている人を
押し退けて、何処かへ歩いていく。
私は只、彼の背中を見守る事しか
出来なかった。
「あの、伊織の彼女さん?」
ぼーっと彼の背中を見守っていたら
さっき羽柴くんから殴られた男の子が
私を見て問いかける。
「え、やっ…違いますっ」
私は首を横にブンブンと勢い良く
振って全否定。
「あの、俺の代わりに
追いかけてくれません?
伊織、今俺のせいで苛々してるから
俺が行ってもまた喧嘩に
なるから」
「え…でも、君を保健室に…」
「私が連れていくから、
憂里は追いかける」
振り向くと千夏が腕を組んで仁王立ちで
私と殴られた男の子を見ていた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える