甘すぎて気絶
第5章 チャラ男のカノジョ
「ねぇ、きいてる?」
はっ、と我に返ると
至近距離にしかめっ面の花音ちゃん
「最近雅人ぼーっとしすぎ。
体調悪いの?」
だったら帰るけど、
と離れていく花音ちゃんの腕を思わず掴んで引き留める
やべ、なんも考えずにさわっちゃった
今の俺には腕さえも十分すぎるほどの刺激なのに
しかめっ面で頭の上にハテナマークを浮かべた花音ちゃんが
「熱あるのかも‥」なんておでこをつけてきたもんだから俺の我慢は限界を超えた
グッバイ俺の理性。
2ヵ月もよく耐えた。
唸りながらいまいち熱があるか分からない様子の花音ちゃんに
わざと視線を絡ませると顔を赤くして逸らされる
ちゅっ、と口づけると小さく声を漏らして
花音ちゃんがびくっと震えた
「‥‥‥いや?」
唇が触れるか触れないかの距離で尋ねると
ぎゅっと俺の服を握りながら小さく首を横に振った
よっしゃ。
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