甘すぎて気絶
第1章 おとまり
初めてなのにえっちな気分になるなんて
あたし変態なのかもしれない
こんなの昭人くんにバレたら
引かれちゃうよ‥‥‥!
じわっと視界が涙で滲むけど
こぼれないように堪える
あたしのお腹の前で組んだ手に
ぎゅっと力が入った気がして
思わず昭人くんを見上げると
昭人くんと目が合ってしまった
「‥っ!」
ぱっと目を逸らすと
昭人くんが耳元でこう囁いた
「さとみ、興奮しちゃった‥?」
「〜〜っ!?」
掠れた声で囁かれて
思わず体がぴくっと動いてしまう
ぶんぶんと頭を振って
昭人くんの言葉を否定するが
時すでに遅し
昭人くんはあたしの耳に
ちゅっ、ちゅっ、とキスを落とし始めた
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