甘すぎて気絶
第3章 チャラ男
その後の講義はそわそわしっぱなしで
未経験のあたしはどうしたらいいのかぐるぐると考えていた
前に友達が話していた内容を頭の隅っこから引っ張り出して復習する
『剥いてさ、なめるんだよ』
剥く‥‥?
『筋をさ〜、』
筋‥‥?
あーだめだ!わかんない!
とりあえずアレを舐めればいいの??
こんなんなるなら
もっとちゃんと聞いとくんだった‥‥
「花音ちゃーん?
講義おわったよーん!」
俺ん家行くんでしょ?とのぞき込まれてはっと我に返る
「ご、ごめんね
ぼーっとしちゃってた‥‥」
なはは、と笑って誤魔化した
雅人の家は大学から15分もかからない場所にある
大学内のコンビニで飲み物と
お菓子を買い込んで雅人の家へ向かう
ふんふんと鼻歌を歌いながら
機嫌よく隣をあるく雅人に比べ
あたしはこれからのことに緊張でいっぱい
むあー、緊張する!
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