優しくしないで
第25章 初恋
「……太一クンは…
俺の選ばなかった選択をした…
もし……太一クンが…俺と同じ選択をしていたら―――…
留美ちゃんは……生きて行けなかったんじゃないかな?
奏と…同じ事を…していたかも…
そう思ったら……
俺は…太一クンに…感謝しか…出来なくなってた…
留美ちゃんを…助けてくれて…ありがとう…って…
毎日…毎日……」
太一……
「…始めは……
奏に雰囲気が似てるって…思ってたんだよ…留美ちゃんを…
でも…どんどん…奏の雰囲気が消えて……行くんだ…
留美ちゃんが…
泣いて…叫んで…
太一クンを求める…………
そんな…太一クンに嫉妬して…
太一クンみたいに…留美ちゃんを…愛したいって…
支えたい…って…思ってきてて…」
「そのうち…奏への
罪悪感を――――忘れてた」
ズキン…………
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