優しくしないで
第12章 青空に…煙り
朝…
空は真っ青で…
青と白の…
夏らしい空だった…
ピロロ、ピロロ…
剣からメールで、火葬の場所と時間が送られてきた…
仁さんも休みを取って来てくれるって…書いてあった…
終業式からクローゼットに閉まっていた制服をだす…
夏休み中に着るとは思わなかった…
「俺も…ごめん、愛している」
夢の中の…太一の言葉に…
胸が…苦しくなった…
太一に言われたい…
私のわがままな…希望…
多分…私が…許してほしいと…
心のどこかで思っている…
図々しい…
許される訳ないのを…
……知っているのに…
夏服の制服を…
ギューーっと掴む…
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