優しくしないで
第11章 何もできない…一日
その日は…
一日公園にいた…
夕暮れとともに…剣と別れた…
「じゃ…明日…」
と…だけ言って…
仁さんは…私の手を握り…
大丈夫…大丈夫だよ…
と、何度も言った
『仁さん…私は…大丈夫…
ちゃんと…自分のした事の…罪の重さは解ってる…』
「留美ちゃん…太一の死を…誤解しちゃだめだよ」
誤解…?
誤解なんかしない…
太一は
私が壊したのだから…
私が…殺したのだから…
ギュッ……
仁さんの手が…
私の手を握りしめる…
夕日が…沈む…
繋がれ手と手
伸びる影……
太一…
……明日…会いに行くよ
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