
パパとママのタカラモノ。
第3章 新生活。
智也「じゃあまた明日来るなっ!」
結局、智ちゃんは
20時まで側にいてくれた。
昨日までは隣で
腕枕してもらって
寝てたのになぁ‥。
奈央「寂しいよ、智ちゃん‥。」
涙が頬を伝った。
奈央「あっ、そうだ。」
携帯を取り出して
智ちゃんに電話を掛けた。
智也「どしたー?」
奈央「明日、スティッチのぬいぐるみ持ってきて!智ちゃんが誕生日にくれたやつ!」
智也「ふっ、分かったよ(笑)他には何もいらない?」
奈央「メロンが食べたい!」
智也「贅沢ですね。」
奈央「1人で耐えてるんだから、ご褒美はもらわないと(笑)」
智也「はいはい(笑)また帰ったら電話するから。」
奈央「分かったぁー。」
スティッチのぬいぐるみは
去年の誕生日に智ちゃんが
くれた私の大切なモノ。
あれを智ちゃんだと思って
抱き締めて寝れる♪♪
安心したのか
一日の疲れが出たのか
一気に睡魔に襲われた。
奈央「おやすみ。智ちゃん――」
