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『幼なじみ』

第25章  猛省



「た・・・拓弥・・・って・・・

東京連合の人間・・・なの・・?」


一瞬にして・・・
張り詰める空気の中・・・


ハッと顔を上げ・・・
固まる拓弥を前に・・・


悲壮感を・・・
漂わせ始めた悠希が・・・


更に・・・口を開く・・・。


「あ・・・あたし・・・


右側のVIPルームで・・・


東京連合が
バースデーパーティー
開くって・・・


さっき・・・知って・・・


何となく・・・
危険・・・感じたから・・・


右側の部屋には
近付くの止めよう・・・って・・・


美波と・・・
話してたばっかりなの・・・。


だって・・・


東京連合って・・・


殺人・・・恐喝・・・
暴行に・・・レイプ・・・


何でもアリの
暴走族上がりの
集団でしょッ・・・?!


なんで・・・?


なんで・・・拓弥・・・
VIPに来いって
誘っておきながら・・・


今になって・・・
そんな指図してくるの・・・?


とにかく・・・あたし・・・


拓弥の事・・・
信じたいけど・・・


やっぱり・・・なんか・・・


よく・・・


分かんなくなって
来ちゃったよッ・・・!」


状況が読めず・・・


悔しそうに・・・
目を伏せる悠希の姿は・・・
何とも痛々しく・・・


またしても・・・


自分が・・・
良かれと思って
起こした行動が・・・


空回りし・・・


その結果・・・


大切な悠希を
傷付けるハメに
なってしまった拓弥は・・・


今は・・・もう・・・
悠希を深追いせず・・・


喜多見の一件を
一番に解決するのが・・・


お互いの為だと悟り・・・


暫くの間・・・


悠希から・・・
身を引こうと・・・


強く心に決めた・・・。













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