
私とキミの恋愛事情
第2章 帰り道
「光…!!」
やはり。光だった。
優しい…手の温もり。
それを感じながら立ち上がる。
けど…
「痛…!」
足をくじいたようで。
立てるけど足が痛くて歩けそうになかった。
「…っ」
少しの間うずくまっていると光が。
「…俺のせいだしな…今回は特別だ」
そんなこと言って私をおぶってくれた
「や…お、重いでしょ!?良いよ…」
「うるせぇ。重くねぇから。黙ってしがみついとけ」
昔から、言うことは変わらないよね。
昔もずっとそうやって言ってくれてたよね。
あぁ。本当に困っちゃうなぁ。
「…痛くないか?」
歩いた振動で痛くないか?という意味だろう。
「大丈夫…」
「そか…。ならしっかり掴まってろ。………昔みたいに」
昔のこと、ちゃんと覚えててくれたんだ。
やっぱり…困っちゃうなぁ。
私、凄くキミの事好きだよ。
「…大好き………」
誰にも聞こえないように。
キミの背中に呟いた。
