お兄ちゃんはいちご味
第6章 満月の夜
「お兄ちゃん、ゆりさんとキスしたの?」
「…は?…そん、なこと…関係なっ………」
あたしはわざと痛いように血を吸う
「痛っ!……か…の……っはぁ……」
お兄ちゃんは痛みに耐えるように唇を噛む
この顔…
必死に痛みに耐えるお兄ちゃんは、なんだかすごく色っぽくて興奮する
この顔を見ると、なんだかますますいじめたくなってしまう
「お兄ちゃん、痛い?」
「……っいた、ぃ………」
「じゃあほんとのこと言ってよ。」
「……ぇ…?」
お兄ちゃんは涙目であたしを見る
「ゆりさんとキスしたでしょ?」
「…………した」
「じゃあ、あたしともキスして」
「………は…?」
あたしは強引にお兄ちゃんにキスをした。
その瞬間、甘いいちご味が口の中に広がる
「んっ………ちょっ、果乃っ!…」
お兄ちゃんはあたしを振りほどいて抵抗した
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