お兄ちゃんはいちご味
第5章 キスの感触
妹に、キスされました。
果乃にキスされた日から一ヶ月近くが経ち、7月に入った途端少し遅れた梅雨がやって来た
あの日から、俺は果乃と目が合わせられなくなっていた
果乃の柔らかい唇の感触が忘れられない
何度も何度も、繰り返しキスのことを思い出しては消し、思い出しては消し…
果乃を見ても、ついつい唇に視線を向けてしまい目を逸らすしかなかった
どうしたんだ、俺は…
「…………あ」
授業中、ふと窓の外を見たら1年生がグラウンドで体育をしている
その中に体操着を着た果乃を見つけた。
白のTシャツに紺色の短パン
白くてスラッとした脚に、俺は釘付けになってしまう
ちょっと短すぎなんじゃねぇの…?
やけに短い短パンの長さが気になる
風になびく黒髪、細い腕、ふくらんだ胸
知らない間に成長している果乃のいろんなところが気になる
あいつ、チビ童顔のくせに意外と胸は人並みにあるよな…
やばい、俺は
明からに意識している
果乃を…
こんなのありえない
絶対おかしい………俺
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