お兄ちゃんはいちご味
第11章 本心
ガラガラガラッ――
「……え?」
雨で道がぬかるんだせいか、あたしの足元が突然崩れ落ちた。
「きゃあぁぁぁっ!!」
あたしは現状を把握する間もないまま崩れた舗装道路の破片と共に下に落ちていく
ズル…
「…っつ……」
落ちた先は泥でぬかるんでいて、それがクッションになってくれた
ん…
なにがどうなったの…?
「……のっ……」
「…かのちゃ…今そっち…からっ……」
上の方から微かにお兄ちゃんと麻くんの声が聞こえた。
でも雨とキリで何も見えない
ズキッ…
「いった…」
足を少し捻ったみたい
あたしの周りには、一緒に落ちてきた舗装道路の破片が落ちていた
この道…
もともと古くなってたんだ…
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