お兄ちゃんはいちご味
第9章 夏休みのひみつ
「え、お前、麻人…!?」
「麻くん!おっきくなったねー!」
小さい頃ここに何度か来た時、あたしとお兄ちゃんと麻くんでいつも遊んでいたのを思い出した。
あの頃の麻くんは、あたしより背もちっちゃくて…まるで弟みたいだったのに
目の前にいる麻くんは、だいぶ背も伸びて、すっかり立派な男の子になっている
「なにそれ。タメなんだから弟扱いやめてよね」
「え、そうだっけ…?」
お兄ちゃんに比べて子供っぽいから、年下かと思ってた…
あたしと同い年ってことは、高1…?
「あはは、ごめん…」
「あと身長のことは触れなくていいから!これでも気にしてるんだよ。」
たしかにお兄ちゃんよりは低いけど…
あたしよりは10センチくらい高そうだし、160ちょっとくらい…?
「そこ!勝手に逆算しない!」
ギクッ
麻くん、するどい…
「あはは、お前相変わらず負けず嫌いだな!」
「捺くんには言われたくないよ」
「は…?」
あ、あれ?
この二人、あんまり仲良くなかったんだっけ…?
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