テキストサイズ

ツンデレ彼女。

第11章 宿泊研修1にちめ!

美来に小声で話しかけてみる。

「なあ美来」
「うん?」
「あれから前田と…何もねえよな……?」
「えっ。う、うん。ないよ?」
「そっか…」

なんか嫌な予感すんだよなー。
こういう行事んときって、そういうの起こりやすそうだし。
ちょっと気にかけとかねぇと。


前田が説明やら何やら話し終わったところで、生徒たちが出発の準備を始める。
1組からクラスごとに出発するから俺たちは全然まだ。
前田を先頭に1組が山へ入っていく。


「よっ賢人!」
「ん…?おー、涼じゃん!久しぶりだな!あんま廊下で会わねえよなー」
「なー。つかおまえ美来ちゃんと同じ班じゃんどんだけ運いいんだよー。どうも美来ちゃん、俺のこと覚えてる?」
「えーっと…入学式のときの…賢人のお友達……?」
「そーそーお友達ーっ。はははっ」
「おい涼、もういいだろおまえ2組だし早く行けよ」
「はいはい邪魔者は退散しまーす…ってやべえまじで早く行かねえと!んじゃなーっ」
「ったく…騒がしいやつだよなー。なんか巻き込んでごめん美来」
「いえいえー。涼くんいい人じゃん」

あいつ…俺のこと運いいとか言ってたけど、俺が美来に好かれてるっつったらどんな顔すんだろなー笑。
もし付き合っちゃったらびっくりすんだろな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ