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プリンセスを護衛

第65章 美憂のわがまま

その途端、優馬の瞳自体が見えなくなった。
そのまま、彼は倒れ込む。
それを支えたのはリーダーの男。
不意打ちお腹を殴られその衝撃で気絶してしまったらしい。
長身だがホッソリした優馬は縦にも横にも大きい男の腕に収まっている。
腕に収まった彼はひどく繊細で儚いものに見えた。
無論、俊がそのままボッと立ち尽くして居たわけじゃない。

「優馬っ!」

俊は走り出すとリーダーの男、目掛けて蹴りを繰り出そうとしたが…
簡単に捌かれる。

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