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「結末、そのとおりになる訳がないですよ？」

結木が言う。
しかし、優馬は止めない。彼は、1回決めたら、とにかく突っ走る性格の持ち主だ。何を言っても無駄だ。

「結木さん、心配しないで見ててください。僕は護衛です。お嬢様をお守りするのが僕の役目ですよね？」

結木は何も言えなかった。

埠頭に美憂を乗せた車が入って行く。優馬も追う。
美憂たちが降りてきた。優馬も車を降りた。

「お前、さっきから何俺たちをつけてるんだ？ええ？」

一見してやくざみたいな頬に傷のある男が詰め寄る。

「それよりこっちの質問に答えてもらいたいね。美憂をどうするつもりなんだ？答えろ！」

優馬はひるまず言い返す。

「身代金？それともなんかの復讐？まさか精神異常者なんてありえねえしな。」