私の幸せ
第4章 出会い
コンコンッ
ドアを叩く
「どちらさまですか?」
中から女性の声が聞こえてきた
「あの…道に迷ってしまったんです。今晩、泊めていただけないでしょうか」
「名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「春川千里と申します」
長い沈黙―――
「いいですよ、お入りなさい」
「あ、ありがとうございます!」
ドアを開けるとそこにはおばあさんが座っていた
中はとても暖かい
「いらっしゃい
ゆっくりしていってね」
おばあさんはニコッと笑いかけてきた
「すみません、きゅうに泊めてくれなんてとても失礼なことをしました…」
「いいんですよ、私も年ですから。若い子が来てくれると嬉しいもんでねー」
「1人暮らしなんですか?」
「いや、孫がいるよ
今は2階で寝ているから明日の朝、紹介しよう」
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