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~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~

第97章 ドライバーでスカウトマンで⑭

「今からスカウトのレッスンタイムとしよか。極意をオレが叩き込むから1流のスカウトマンになるんやぞ」
まず、スカウトには3種類あるな。
まずは、路上で声をかけるスカウト。基本はこれや。これができないヤツはスカウトとは言えんってくらいや。やっぱり、それなりのガッツいるな。1日に何人も何人も声掛けて断られたら心も折れるしな。でも、初めから直接顔見て話するわけやから、捕まえたら話は早い。ケンなんかは、これが得意やな。ハンタータイプな。それと、これは前に言ったけどストリートは法律的にはアウトや。
次に、これが最近の主流になってるみたいやけど、
SNSや出会い系のサイトを使うやり方な。オレなんかはこっち派やな。ハンターの猟師とは字が違う海の漁師や、昔はmix○や、ブログサイトなんかで、けっこう捕まえたんやけど、そのへんは今は無理になったな。スカウト行為が発覚したら即、退会させられるからな。でも、今流行りのライ○なんかも同じやけど、最初からスカウトですみたいなアプローチするからアウトなんよ。ちゃんと自分は日記書いたり。あと相手にコメントしたり。仲良くなってから実はスカウトやってるんよ。ってあくまでスカウト目的でサイトやってないと言うんよ。焦ったらアカン。だからマメな性格やないと難しいんやないかな。最高の利点は24時間いつでもどこでもできるし、一度に何人もアプローチできるってことかな。ネットの特徴やな。弱点は相手の顔や姿が見れないってこと。張ってる写真なんか信じられん。年齢だってや。もっと言えば、女かどうかってのも怪しかったりする。どうや?イツキ君は何かSNSはやってるか?」

「すんません。あまり興味が持てなくて…」

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