
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第114章 美香のPartTimeLove⑫
イッキ君が事務所だと言って連れて来てくれたのは高級感のある綺麗なマンションの一室だった。
白いソファーが並ぶ応接間っぽい部屋に案内されてイッキ君と並んで座って待っていると男の人が入って来た。
イッキ君が突然スッと立ち上がり「お疲れさまです」と、ちょっと張った声を出して挨拶した。
アタシは一気に緊張が高まった。
「なんやイッキ君急に大きな声出すからビックリするやん。そんな普段と違うことせんといて。可愛いコ連れて来たからガラにもなくカッコつけたんか?」
そう言って優しく笑って、アタシに頭を下げた。年齢的にはちょっとオジサン。父よりは若いはずだ。短髪に顎ヒゲ。いかにも水商売的な感じだ。でも真っ白なボタンダウンを着ていて、とても清潔感があった。なんだか、落ち着くような暖かい空気を作っている。それがボビーさんだった。
「それにしてもイッキ君これはまたとんでもない逸材を連れて来たな。えっと、先にきいてるのは19歳。学生さん。業界未経験。間違いないかな?」
ボビーさんはアタシに向かってきいた。
「はい。」
アタシは答えた。
「イッキ君。こんな凄いコを連れて来たのはまさにミラクルや。このままミラクルで終わらせず現実にすすめて行こうか」
「はい。お願いします」
イッキ君がボビーさんに頭を下げて言った。
「緊張してるよね?」
アタシにボビーさんがきいた。
「はい。少し」
アタシは手にべっとり汗をかいているのがわかっていたけどそう答えた。
「まず一番大事なことから言っておくね」
ボビーさんはアタシに人差し指を一本立て、じっと目を見て言った。
なんだか、これから催眠術をかけられるような気がした。
「とにかく今から、履歴書を書いてもらって仕事の内容と流れを説明するね。それから一番大事なお給料の話ね。でも、自分で無理だと思ったらすぐに言ってね。一切無理にする仕事じゃないからね。」
ボビーさんはそう言ってほんの少し首を横に傾けて、わかった?って表情をした。アタシは何度か小さく頷いた。
「ちょうどいい機会やしイッキ君も一緒にきいとき。イッキ君は正直うちのサービスの内容とか詳しく知らんよな?」
ボビーさんは今度はイッキ君に向かって首を傾けてきいた。
アタシは思った。ボビーさんの仕草はどこか女性っぽい。きっと、それが女の子を安心させると知っているのだろう。
白いソファーが並ぶ応接間っぽい部屋に案内されてイッキ君と並んで座って待っていると男の人が入って来た。
イッキ君が突然スッと立ち上がり「お疲れさまです」と、ちょっと張った声を出して挨拶した。
アタシは一気に緊張が高まった。
「なんやイッキ君急に大きな声出すからビックリするやん。そんな普段と違うことせんといて。可愛いコ連れて来たからガラにもなくカッコつけたんか?」
そう言って優しく笑って、アタシに頭を下げた。年齢的にはちょっとオジサン。父よりは若いはずだ。短髪に顎ヒゲ。いかにも水商売的な感じだ。でも真っ白なボタンダウンを着ていて、とても清潔感があった。なんだか、落ち着くような暖かい空気を作っている。それがボビーさんだった。
「それにしてもイッキ君これはまたとんでもない逸材を連れて来たな。えっと、先にきいてるのは19歳。学生さん。業界未経験。間違いないかな?」
ボビーさんはアタシに向かってきいた。
「はい。」
アタシは答えた。
「イッキ君。こんな凄いコを連れて来たのはまさにミラクルや。このままミラクルで終わらせず現実にすすめて行こうか」
「はい。お願いします」
イッキ君がボビーさんに頭を下げて言った。
「緊張してるよね?」
アタシにボビーさんがきいた。
「はい。少し」
アタシは手にべっとり汗をかいているのがわかっていたけどそう答えた。
「まず一番大事なことから言っておくね」
ボビーさんはアタシに人差し指を一本立て、じっと目を見て言った。
なんだか、これから催眠術をかけられるような気がした。
「とにかく今から、履歴書を書いてもらって仕事の内容と流れを説明するね。それから一番大事なお給料の話ね。でも、自分で無理だと思ったらすぐに言ってね。一切無理にする仕事じゃないからね。」
ボビーさんはそう言ってほんの少し首を横に傾けて、わかった?って表情をした。アタシは何度か小さく頷いた。
「ちょうどいい機会やしイッキ君も一緒にきいとき。イッキ君は正直うちのサービスの内容とか詳しく知らんよな?」
ボビーさんは今度はイッキ君に向かって首を傾けてきいた。
アタシは思った。ボビーさんの仕草はどこか女性っぽい。きっと、それが女の子を安心させると知っているのだろう。
