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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

仲居さんは、お櫃を持ってウキウキで部屋を出て行った。



「親切だね~!この旅館!」



「はぁ…。そうですね~。」



ズズズ…私は味噌汁をすすりながら、小田っち、あなただからだからですよ~、と思った。



◎ ◎ ◎ ◎

お昼は、小田切プレゼンツの海老フライ!



個室が空いていたので、そこに案内された。 



運ばれてきた海老フライは、半端なくデカかった。
それも二本も載っていた。



「小田切さん…想像以上に凄いよ。」



「だね…圧巻だね。」



「これは、記念に写メらないと!」



私は携帯で、撮影を始めた。



「見て下さい!この画面からフェイドアウトしそうなデカさ!しばらく待ち受けにして、今日の日を思い返します!」



「ははっ!香織ん、マジ!海老フライの待ち受けって!」



小田切さんは、爆笑していた。
そうだ!いい事思い付いたぞ! 



「じゃあ、小田切さん海老フライと一緒に撮らせて!」



「えっ!いいけど、こんな感じ?」



小田切さんは、海老フライを顔の横に縦に、大きさを比べるように持った。



やはりデカイ!



「いい感じです!」



勢い任せで、沢山写メった。
よっし!小田切さんの写メゲット!


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