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「………。」



身体に刻まれた感触が蘇る様で、無意識に下腹部に手を当てていた。



これから何が起きるかと思うと、黙り込んでしまう。



「香織ん…。」



不安な気持ちが伝わったんだろう、小田切さんは腕伸ばして私の頬に触れる。



あぁ…この人は、とことん私を甘やかす気なんだ…。



そして私もその甘美に酔いしれる…。



「おいで…。」



小田切さんの手招きに、黙って頷き、摺り寄って肩に頭を載せる。



私が楽な姿勢に成るように向きを変え、肩と足に寄りかからせてくれ、腕で包み込む…。



私も腕を小田切さんの首に回す…。



凄い密着してるな…なんかムラムラしそうなんだけど…小田切さんは…何も感じないのかな…。



彼女への想いは、絶対なんだね…。



けど…私には、この人が居なかったら、立つことも出来ない気がする…。



それ位小田切さんの存在が、欠かせないものになっている。



失いたくない…。