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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

「良かった~!樋口さんも応援して下さいね!」



「分かった!よく分からないけど、頑張ることは良いことだ!」
「はい~!」



…元木柚有葉!
外堀から固めるタイプか!



「須永さん、今日も渡辺さんのこと聞いてましたよ~。」



「え…なんか言ったの?」



「言いませんよ~。来週、広告代理店に行くくらいです!」



「なっ…。そんなこと伝えたの?」



「広告代理店さんのことも気にしてました~。須永さん仕事熱心っ!きゃは!」



「へぇ~いちアーティストなのに、細かい所気にするんだね。自分の作品がどう宣伝されるか、気になるのかね。あれ?なべちゃん!大丈夫!」



「だ、大丈夫…ちょっとお手洗いに行ってくるね。」



「渡辺さ~ん!辛そうですね。」



クリティカルヒット喰らった気分…実際、喰らったことないけどさ…。



胃が、キリキリする…。
胸も、苦しい…。



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