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桐生はヘなへなとその場に座り込んだ。今ままでの俺の心配って一体…。

「大丈夫？」

「いや、いいんだ、大丈夫。あぁでも」

改めて自分がどれほど千春を必要としてるのかが分かった気がする。

「なあに？」

千春が心配そうな表情を見せた。そうだ。千春だって不安なんだ。

思えば千春と会ってから色々あった。

初めて会った時は、やっぱ悪い事しちゃったなぁ。でもそんな俺を真正面から受け入れてくれた。
大変な思いもしたけど今思うといい思い出のようにおもえてくる。

「千春」

桐生は千春の肩を抱き寄せた。

「俺のそばにいてくれ。ずっとな」

「桐生先生…」千春は桐生の背中に手を伸ばした。