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貧乳ヒメと書かない作家

第25章 これはもうそうだとしか言いようがない

「ちぇっ、あいつどんどん言うようになってきたな」

ぶつぶつ文句を言いながら奥に入ると、先に松田が服を脱いでいる最中だった。

「あれ、松田一人なのか?」

桐生が辺りを見渡した。「立木ってやつどうした?」


「あぁはい…。部屋のお風呂でいいってたんで、置いて来ちゃいましたよ」

「ふぅん…」

桐生も服を脱いでいく。少しお腹でてきたかな…。

しかし、千春が思ってた通りなら、喜んで来そうなものだけどな。
俺はノーマルだから知らねーけど。

「来ればいいのにって勧めたんですよ。
こういう裸の付き合いなんかで、素の自分さらけ出せるいい機会かな、
なんて思ったけどダメでしたね~」


松田も松田なりに今後を見越した信頼を築こうと努力してるようだった。

松田の何気ない行動にプロの2文字をみた気がした。


「先生?聞いてます?」

「いや、


背ちっちゃい割には


しっかりしたモノ持ってるなと思って」


「……子どもじゃないんだから」


そういいながらも、松田は何となく持っていたタオルで前を隠した。

「背は先生がデカすぎなだけで、平均くらいはありますよ…多分」


語尾が小さい。


「そういえばさ。
隣女湯だよな」


桐生が怪しげな言葉を残して浴室の戸を開けた。



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