黒子のバスケ~裏試合~
第3章 ったく!わかんねぇよ…勉強も、黒子も
俺は黒子の口に
噛みつくように顔を近づける
「……だめ、ですよ」
黒子は
俺の口を片手で押さえ、
顔をそむけた。
─なんで?
「……んで止めんだよ」
「勉強中です」
……意味わかんねぇ。
好きなやつといたら、
触りたくなるに
決まってんだろ?
「火神くん、シャーペンもって
ここの問題解いてください」
くるりと問題集をまわし、
俺向きにすると
指で英文を指した。
「……んだこれ。
わかんねぇよ」
「諦め早すぎです。
3分は考えてください
僕はその間数学の問題
見ておきますんで」
そういうと黒子は
くるりと体を反転させ、
前を向いてしまった。
……黒子、
俺のこと避けてんのか?
このまえも
俺がキスしようとしたら
「やめて、ください」
とか
手ぇ繋ごうとしたら
鞄持つ手変えやがるし……
俺ら、付き合ってんじゃねぇの?
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