
S×強気で恋になる
第57章 遠くなった俺
スーッと扉が開き
和也が入ってきた
「真ちゃん。休め。俺見てるから。」
「お前、会社は?」
「欠勤ってやつ?今日たいしたことねーから大丈夫だよ。むしろ、純平大好きな親父命令。社内も横山さんが殴られて意識不明で話題持ちきり。お前は、家帰れ。仮眠して夜来い。」
和也がいるなら、安心か
「・・・わりぃな。頼む・・。」
そう言ってフラフラ出て行く真ちゃんをみる
あーぁー、あんなんなっちゃって
純平と出会ってから
勝気で傲慢、俺様の真ちゃん
ちょっと丸くなったよな
純平・・・
早く起きねーと
お仕置きされるぞー?
疲れた
そう思ってマンションのロビーにいくと
航平が立っていた
「お前、なにしてんの?」
「奇遇。俺、お前に会えるかなーって、今日休みで・・・なんかあった?」
「別に。せっかく来たんだ、茶飲んで帰れ。今日は忙しいから、すぐ帰ってくれ」
忙しくはない
けど、純平のことが気が気でなくて
航平といると涙でそーで
とりあえずいつも通り振舞って
早く帰ってほしかった
