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S×強気で恋になる

第81章 スタートライン


「おい、いつまで機嫌悪いんだ」
「・・・・・・・。」
「早くドレス着ろよ。2人だけで結婚式挙げるんだから。ほら、着せてやるから」


そう言われて、腕を持たれ
無理矢理立たされる


なんだよ・・・・・
嫌だって言ってんのに無理矢理ガスガス犯っといて
何が結婚式だ
誓ってやんねーからな、
神父だって困るくらい
拒否しまくってやる!!!!


そう思いながら
なぜか慣れた手つきで真一が
俺にドレスを着せる

「本当はもっとちゃんとしたの着せたかったんだけど、お前は男だから・・・ごめんな」
「いや待て。反省するところおかしいだろ。俺別にドレスなんて着たくねーし、男だし、結婚式も恥ずかしいんだよ!!!」
「なんで?こんなに綺麗なのに。純平鏡見ろよ。お前が笑えば、テレビの中のスーパーモデルより絶対イケてる」


そんなことを言われて
俺はため息をつきながら
鏡をみた


なんか自分の姿、真面目に久しぶりに見た気がする
俺こんな華奢だったっけ
確かに・・・髪は短いけど色素薄いし
こーしてたらちょっと女みてー・・・

なんか気持ち悪い


「むすっとすんな。笑って純平」
「いや」
「・・・意地っ張り。俺のこと好き?」
「さぁな」
「俺は純平が好きだよ。お前と出逢えて本当に良かったって思える。くせーけど、俺は運命を信じるな。俺のために産まれてきてくれたんだろ?」

ほんと自信過剰・・・
俺は俺のために産まれてきたって
言いてぇけど

俺の人生散々だったのは
こいつに出会うためか?

真一のために
真一と出会うために
産まれてきた・・・・


「純平。ずっと一緒にいような」
「俺まだ怒ってるからな。・・・俺まだ、っ!!!」

突然抱きしめられて
真一の匂いが俺を包む

「そーゆー頑固なとこもすげー好き」
「っ、離せ」
「やだ。そう言いながら、手を回してくるお前が可愛すぎるから。」
「こんなときだけ、お前ずりー・・・」
「俺をメロメロにした罰だな。」


なんだよメロメロって

俺のが




俺のがメロメロだ、馬鹿野郎





そう思いながら
真一と部屋を出た、

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