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S×強気で恋になる

第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹

「帰ろ。荷物送ればいいし、身軽に帰ろ」
「え?・・・あ、あぁ。なんだよ、突然だな。じゃー・・・帰ったら、一緒に風呂入ろうぜ」
「・・・・えー・・・」
「純平のしたいことしよーな。添い寝してやる。」

そう言って、フォークで持ち上げたままのキッシュに向かって俺が口を開けると

普段はアーンなんて死んでもやらねー男が

俺の自然な動作に騙されたのか
フォークを丁寧に口に運んでくれた

本当はガッツポーズもんだったけど
過剰に反応したら純平が嫌がるから
俺は正直な喜びを抑えて、ポーカーフェイスを保っていた

「・・・・・キッシュなかなかうまいじゃん」
「だろ?っーか、自分で食えよ・・・・」
「おい。新しいフォーク使うな。それに、一口欲しかっただけだろ?ケチくせーなぁー」

そう言うと、純平がガトーショコラも一口食べたいだろうと思ったのか
フォークですくってきて俺の方にフォークごと置いた

「アーンにしてよ」

そう言おうかと思ったけど
純平なりに俺に気を遣ってんのがわかって
それだけで
俺のこと考えてくれてるみてーで
嬉しくて

俺は若い時みてーに

胸がバクバクしてた

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