テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第59章 New Yearと合格祈願

「愛!」


数十分後。


白い息を吐きながら軽く右手を上げて優しく微笑みながら私の名前を呼ぶ猛司の姿を見つけた。



黒のピーコートに細身にジーンズが堪らなく似合ってて。


しかも。

今年初。


私の大好き“だった”猛司の笑顔が見れて、思わず見惚れる。




‥いやいや!

見惚れてる場合じゃないし!

キュン‥とかしてる場合じゃないし!



ほんと、大した用事でもないのにわざわざ来てくれた事、謝らなきゃ!!





「忙しいのにすみません!」


ペコリ。


「しかも来て貰っちゃってすみません!」


ペコリ。


「寒いのにすみません!」


ペコリ。




年明け、きっとこんな謝り倒したのは私くらいじゃないかっ!?


てくらい必死に謝った。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ