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Pour mon cher -涙の先に-

第34章 彼女の隣り

*猛司side*


『ちょっと?!ちゃんと聴いてる?!!』


「ちゃんと聴いてるよ」


『そしたら先生がね―――――‥‥』




愛との電話の会話を適当に相槌打ちながら

ベッドに寝転がり思い出すのは



別れ際の彼女の顔。




彼女の笑顔で手を振る姿。




それが頭からずっと離れない。



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