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青の水

第5章 香水。

自分の住む、家に着く。

「ただいまー。」
「・・・。」
返ってくる返事はないのは、
もう分かりきっている。

2階に上がって
朝脱いで放って置いた制服が
片付けられているのを見て
あぁ、家政婦か、と一人で納得した。

お金だけある、いわゆる、
心のない寂しい家庭。

家に帰る目的は、最近では
食事、着替え、寝。
それだけになっていた。

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