
小心者の恋事情。
第15章 初恋。
八方塞がりじゃないか…。
―サザッ―
「向井ですぅ。平井さん、フロントこれますかぁ?」
すみません、お仕事中でした。
いくら初恋だからって、時給発生時に色恋感情は禁物。
つーか、
要件を言え!お嬢ちゃん!
―ピッ―
『平井です!どうしましたか? フロントのフォローはひじかたわおさんがいるはずですが…わおさんどちらですか?』
―ザザッ―
「土方です。スタジオの音響不具合で、少しフロントあけてます。 入会手続きでおまちのお客様がいらっしゃるので、ヘルプお願いします。」
・・・めんどくせー!
―ピッ―
『平井、了解であります。』
