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12年えっち

第2章 好き?

さっき好きだと気付いた途端、急にドキドキし始めた。

今日はお母さんがいないから家はお兄ちゃん一人。

早く帰りなさいって言われてるけど、ちょっとだけ、夏樹くんといたいな。



「咲桜」


「ん?」


「好きなやついる?」


「べ、別に…いなくもない、けど。」


「そっか。」



ホントに意味わかんないよ…

てかこのタイミングで言わないで。

夏樹くんだよって言っちゃうかもしれないじゃん…


「俺ね、いるんだ」


「…そうなんだ。誰?ゆうちゃんとか?頭いいもんね」


「まだ教えない」


「えーっ、ここまで言ったら言うでしょ」


「咲桜が言わないんだったらいわなーい」


「なにそれ、ケチ」

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