妹えっち!
第3章 妹の淡い夢
「なあなあ聞いたぜ
職員室で頭下げたんだって?
ダッセェw」
「うるせぇよ」
峰斗は活発そうな笑顔の男子の頭を張り飛ばした
他の連中からも冷やかされる
頭がよく、運動も文句なしの峰斗をおちょくる機会なんてそうない
6年生ともなれば気になる異性が出てくる年頃である
女子からの株を落とす、足を引っ張るにはもってこいのチャンスに、男子は完全に悪意ではないにしろこぞって峰斗をバカにした
峰斗は嘆息した
勝手にしたらいい
それより璃乃は大丈夫だろうか
峰斗は寝不足でたるく、適当に相手しながら机の上で横になった
少し驚いた
結構な数の女子がこっちを見ていて目が合った
女子たちは同じような動きでぱっと目を逸らしていた
早い子は意識が芽生え
異性の関心を強くしていた
男子とは見えない距離がある
女子は女の子である事を自覚し
どんどんかわいくなった
そんな女子に気に入られたくて男子はちらちら気にしてる
峰斗は男子の集まりを見ていた女子のひとりに興味を持った
静森愛梨
少し太っていて鈍臭い、クラスに一人くらいはいる、いい所がなく敬遠されている子だった
愛梨は話す友達がいないのを紛らわせるように教科書を開いていた
どべでおでぶで足手まとい
男子からも女子からも見向きされない浮いている女の子
クラスで浮いた存在
まるで璃乃を見てるみたいだった
カタン…
「勉強?えらいね」
「ぅえっ!?」
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