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それでも、私は生きてきた

第63章 ケジメ

置き手紙だけを残し、
姿を消し去った私。

申し訳無い反面、不安もあった。

何度も鳴り続ける電話やメール。

奥様への謝罪のメールで精一杯な思いだった。
何事も無く終わるとは思ってはいなかったものの、
小田さんからのメールを開くのがとても怖かった。



いつまでも携帯の電源を切るわけにもいかない。

奥様に謝罪だけでも伝えなければいけない。

小田さんと話さなければいけない。

色々な事を頭の中に巡らせながら数日間。
放心状態で過ごしていた。

小田さんと話す決心をし、連絡を取ったものの、
「ケジメ」という言葉を聞いた瞬間。

涙がボロボロと流れていた。

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