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「ここだよ...」



結局あたしは春樹君を連れてきてしまった。



きっとおっさんとあたし以外でこの地に足を踏み入れた人間は春樹君が初めてだろう...





お願い...″神沢 王史″...居ないで...


居たら何か言われそうで怖い..





ーーー......



そんな願いも叶うわけなく今日も奴は居た




あたしと目が合い吸っていた煙草を
すぐに消そうとする..



だけれど春樹君の存在に気づいたのか
その手が止まり吸い続けている...




やっぱ怒る..よね...




あたしは､おっさんの元へ素早く駆け寄る


そして目の前にしゃがみ砂に文字を書く



″ごめん″




すると春樹君が後ろまで来ていた



ヤバイッ!! 文字消さなきゃ勘違いされ..


文字があった所を見ると消えていた。



もしかしておっさんが消してくれたの？