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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

柊一は言った。

「灰音、今度ピアノ教えてよ。」

灰音は一瞬、キョトンとした後、言った。

「良いけど、私はスパルタよ?」

柊一の顔が固まる。
途端に灰音が笑い出した。

「冗談よ。そんなわけ無いじゃない。優しく教えてあげるわよ。でもね、」

灰音は英語の教科書を掲げて言った。

「今はコッチの方が優先的だね。」

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