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｢希一くんと一緒にコレでも食べなよ。あと、絶対、悲しそうな顔はしないように。｣

｢えっ？｣

灰音はキョトンとした僕を見て困ったような顔をする。

｢柊一、あんたひどい顔してるわ。｣

｢え、嘘？｣

僕がひどい顔？

｢自分が痩せたの気付いてる？｣

｢…｣

自覚こそ無いものの、心当たりはあった。
食べる量が減ったのは自分でもなんとなく分かっていた。

｢希一くんが心配なのは分かるけど、柊一が体壊さないようにね。分かった？｣

｢ああ。ありがとう。｣

灰音は灰音なりに僕を心配してくれてるのがよく分かった。
少し元気が出た僕はガイドブックに改めて目を通した。