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暗い少女は明るい少女?

第52章 僕と灰音~memory~

そこには知らない女性が立っていた。
しかし、どこかで見たような気もする。
茶色い長い髪に整った顔立ちの若い女性だ。

「???」

「だから、日下部椿。元気にしてるよ。」

「…椿ちゃん、知っているの?」

僕の問いに女性は可笑しそう笑う。

「シュウくんは相変わらずよね。」

「!!!」 

灰音が面白がって僕のことをシュウくんと呼ぶ以外に僕のことをそう呼ぶ人物は1人しかいない。

日下部椿しか…

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