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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「紅、父親は居なくなる訳じゃないだろう?いつでも会いに行けるだろ。僕の知り合いには大金持ちで容姿も申し分なしだけど両親が居なくて、でも明るく生きている子がいた。」

僕は東京で会った結木美憂を思い出した。
彼女はとにかく元気だった。
美憂の身に起こったことと比べたら大したことは無いだろう。
僕が言える立場じゃないだろうが。

「両親がいない?」

紅は少し落ち着いたのか聞き返した。

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