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｢はー、今日はまたゼミか。｣

私はキャンパスを歩きながら軽くため息を吐いた。
私、相沢瞳は現在大学1年生、法学部に在籍している。
私は学校の授業の中でもゼミが一番嫌いだった。

｢キャハハハッ！｣　

うるさい…。
そう感じる私も私かもしれないけど静かにしてほしい人がいることぐらい考えてほしい。
私はバックからいつも持ち歩いている文庫本を取りだした。
当然、これだけうるさいと集中出来る訳がない。
あくまで読書するフリをするためだった。
しかし、ゼミのメンバーの中でも唯一、仲の良い人物がいた。

北条柊一くん…。

私の学部友達の水沢灰音さんの幼なじみで友人とのことだった。