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その日から物思いにふけることが多くなり、自室の窓辺に座って外を眺めていることが多くなった。

「クリスはどうしたのでしょう？」

すみれは母に聞いた。

「恋煩いかもしれませんね。年頃ですから。」

母の答えにすみれは少しドキリとした。

（恋煩いだなんて…。）

すみれはクリスの部屋を扉の隙間から覗いた。
相変わらず窓の外を眺めている。
20歳のハズなのになぜか少年のように見えてしまう横顔を見ながらすみれは考えた。

（クリスがいくら完璧な人でもロボットじゃないものね。でも…）

すみれは声に出して呟いた。

「なんか寂しいな。」