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僕は病院に行く羽目になった。
皆が駆けつけた後、ふと気が遠くなり気絶してしまったからだった。

「保険証って本当に必要だったんだな。旅先で必要になるなんて思ってもみなかったよ。」　　

僕が弱弱しく笑いながら言うと灰音がキツイ口調で言った。　

「アンタが怪我しなけりゃ、保険証は必要なかったの！」

しかしその後少し頬を赤くして

「でも、ありがとね。純と一緒に立ち向かってくれて。」

と言った。
僕は静かに目を瞑ると少し笑った。

（なるほど。友達ってのはピンチの時に助けに来てくれる人のことを言うのかな？）　

僕は続けて思った。　

（だとしたら僕にはたくさんいるんだ。1人じゃないってことか。）

こうして修学旅行は終わった。