
許嫁から始まる恋
第6章 EPISODE #6
とりあえず話を切りだそう。
「何、話しますか?」
思い付かなかった案の定、
相手に、小春に話題を降らせる。
小春は敬語はやめてというから、
その代わり名前で呼んでもらう事に
してもらった。
そしたら、小春は小首を傾げ
俺の名前を呼ぶ。
それ、反則なんだけど。
可愛いすぎて堪んない。
俺、この先やっていけるかな…
心の中で葛藤していると小春からの質問。
「遙は、いいの?」
「何が?」
「だから、許嫁」
「相手は小春だから別にいいよ」
本心だ。
小春からしては嫌かもしれないが、
俺は、小春だからいい。
それに小春が好きだから。
俺は、小春にガキの頃の記憶があるか
聞いたら、小春は覚えていないらしくて
小春からプロポーズされたって
言ったら小春、驚いて
立ち上がっちゃうし。
