
許嫁から始まる恋
第1章 EPISODE #1
私が荷台に座ったのを確認して
スピードをあげる。
我ながら思う事は。
運動神経が良いことだ。
だから、自転車が走っていても
普通に荷台に乗れる。
でも勉強は微妙。
冬馬は運動神経もいいし、勉強も
出来るから羨ましい。
「小春。もう着く」
「んー」
ぼーっとしていたら学校に着くの
早いな。
そう思いながら、荷台から降りて
冬馬から鞄を投げられ、受け取る。
こうゆうやり取りも結構慣れた。
冬馬は先に校門を通り抜ける。
私は歩いて校門を通り抜ける。
